ちょっと古い話になってしまいましたが、先日のメッセージビデオについては各中国大手メディアでも報じられていたようです。他国のメディアにまでこんなに注目されているなんて流石!ということで新浪体育総合の4月21日の記事の翻訳を。
羽生结弦呼吁大家少出门 积分世界排名第一
新浪体育综合
04.21 11:00
新型コロナウイルスが世界規模での広がりを見せている。久しく姿を見せていなかった2度のオリンピック金メダリストである日本のフィギュアスケートのスター選手羽生結弦が先日、日本オリンピック委員会のソーシャルメディアを通じて不要な外出をやめようと呼びかけるとともに、医療従事者の尽力への感謝と、病魔と闘っている人への激励のメッセージを伝えた。メッセージの最後に羽生は「真っ暗だからこそ見える光があると信じています。皆様が心からの笑顔で語り合える日々が来ることを祈っています。」と心を込めて語った。国民栄誉賞の受賞者であり、日本で最も影響力があるスポーツ界のスターである羽生結弦の呼びかけは専門家の呼びかけよりも効果があったようだ。この動画は日本のネットユーザーの好意的な反響を呼び、再生回数はあっという間に50万回を突破。日本の主流メディアも「羽生効果」によって前向きに国民の感染防止への意識を高めようと、次々にこれを報じた。
2月末からスポーツの国際大会が次々と中断される中、国際フィギュアスケート連盟もこのほどフィギュアスケートの2019-2020シーズンの正式な終了を告げ、世界ランキングを更新した。これにより、5年間保持していた世界ランキング1位が怪我による試合欠場のため途絶えていた羽生結弦が再び1位に返り咲いた。それと同時に彼は最年少と最年少での世界ランキング1位の記録を作った。その上今シーズンにはフィギュアスケート史上初めてスーパースラムを達成した男子選手にもなっている。
東京オリンピックの延期により、スポーツにとって大きな年になると期待されていた2020年が小さな年になってしまうことは間違いなさそうだ。そして2021年の大会にも影響が出ると思われる。来年スウェーデンでの開催が決まっているフィギュアスケートの世界選手権も既にチケット販売が当面の間停止とされた。そして「ファンタジーオンアイス 」を含む様々なアイスショーも感染症が原因で中止されている。聞くところによると国際フィギュアスケート連盟は後日来季の予定について更なる協議を行うことになっていると言う。もし2020-2021年シーズンの試合が通常通りに開催できないとなると、それは選手たちがオリンピックシーズンに突入することを意味する。そうなれば各国の2022年の北京オリンピック出場の椅子を巡る戦いは更に熾烈なものとなる。オリンピックシーズンの世界ランキングは入れ替わるのであろうか。
羽生結弦はインタビューで既に語っている。4回転アクセルへの挑戦のために現役生活を続けていると。2020年の北京オリンピックのリンクで羽生結弦の姿と彼の4回転アクセルを見られるのかはまだ不明だ。しかしはっきりと言えるのは、長らく中断されていた氷上競技が再び始動すれば、スポーツファンにとって2020年の北京オリンピックは非常に楽しく、この上なく素晴らしい冬季オリンピックになるであろうということだ。