kuppykuppy’s diary

中国語で書かれた羽生結弦選手関連の文章を色々と翻訳しています。速報性皆無のマイペース素人翻訳ですが、よろしければお読み頂ければ嬉しいです。 Twitter:@kuppykuppy2020

CCTV「中国体育力量」にて語られた4回転ジャンプの話題

ブログの仕様が変わって編集しづらくなったー!としばらく悪戦苦闘していたのですが、自分が何かの弾みで設定を変えてしまってただけだったことが判明しました。

Twitterにもアップしたことのある古い話題ばかりですが、過去の翻訳を何回かに渡り上げさせていただきます。

おそらく平昌オリンピック後間もない頃の番組だと思われます。前にご紹介した、オリンピック取材こぼれ話↓を語ってくださったCCTVの記者さんが話されています。

CCTVの番組で4回転ジャンプの現状と未来について語られた番組の中から、羽生さんに言及した部分のみ訳しました。

中に出てくる他選手については結構名指しでおっしゃっているのですが、勝手ながらぼかして訳しております。

 

個人的には、技術の話をしている中で急に「羽生選手は礼儀正しく教養がある」と話し出されるところが嬉しかったです!

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趙記者:4回転ジャンプは怪我のリスクが非常に高いんです。例えば日本の羽生結弦選手。彼は非常に素晴らしい選手ですが、彼は平昌オリンピックの前に4回転ルッツの練習で怪我をし、そのシーズンは全く試合に出られませんでした。ともすれば2度目のオリンピックにも出られなくなるほどだったんです。

 

司会者:4回転ジャンプは人の目を惹きつけますが、一方で試合の中で多用され過ぎると演技全体の芸術性が損なわれるという見方もありますね。ある選手が1つの演技に6回の4回転ジャンプを入れた演技を見たことがありますが、その選手の演技は滑っては跳んで、滑っては跳んでと言う流れでした。

 

趙記者:ええ、そうですね。多くの人が言っていますが、平昌オリンピックの男子シングルの試合を見ていると、何かパソコンが重くなったかのような感じがしました。あはは。なぜなら、男子シングルの4回転ジャンプには長い助走があり、まるで大部分がジャンプの助走かのようだったんです。

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では羽生結弦はどうでしょう。彼が何故オリンピックを2連覇できたのかと言うと、4回転ジャンプの助走の間にも沢山のステップや動作があったからだと思います。彼の4回転ジャンプには唐突な感じがなく、演技全体を通して淀みがありませんでした。

 

その他の選手のジャンプの助走は長くて、上半身には、ほぼ動きがなくて。回線が重くて動きが悪くなったかのような気がした人が多かったのではないでしょうか。

 

それから、面白かったエピソードがあります。平昌オリンピックのフリーの演技が終わり、点数が出るのを待っている時、羽生結弦にはコーチが付き添っていました。

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そのコーチは、オーサーのチームで羽生の4回転を専門に見ている方です。その時、羽生は立ち上がってコーチにお辞儀をしたのです。羽生はですね、とても礼儀正しく、とても教養のある選手なんです。この時にコーチにお辞儀をしたのは、4回転ジャンプを支えてくれたことに対する感謝だったのでしょうね。