kuppykuppy’s diary

中国語で書かれた羽生結弦選手関連の文章を色々と翻訳しています。速報性皆無のマイペース素人翻訳ですが、よろしければお読み頂ければ嬉しいです。 Twitter:@kuppykuppy2020

トーク番組「2008年から2022年まで」羽生結弦はアジアスポーツ界のナンバーワン男子アスリートと言えるか?」

搜狐スポーツのトーク番組を書き起こした記事を日本語に訳しました。

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羽生選手のオリンピック後の記者会見を受けて、スポーツ報道に携わるベテランのおじ様方が、前半は羽生選手の話、後半はスポーツ界全体について熱く語っておられます。

競技の伝導者であるトップアスリートは、結果の良し悪しに関わらず、怪我のこと含めて自分の物語を一般の人々に伝えるべきだ、それでこそ、その種目に興味を持ってもらえるのだというお話、説得力があります。

捜狐スポーツ 2022年2月15日

 

2月14日、日本のフィギュアスケート手羽生結弦が北京にて記者会見を行い、北京オリンピックに出場した自身の状況について話した。記者会見は多くのメディアの記者に注目され、羽生結弦の絶大な人気を物語っていた。これについて搜狐スポーツの「2008から2022まで」にて、ゲストのChina News Serviceスポーツ部ディレクター盧岩氏とTitan Sports副編集長曹亜旗氏がそれぞれの見解を述べた。

 

司会者:

羽生結弦の記者会見には大勢の人が詰めかけました。曹先生は以前に谷愛凌はアジアスポーツ界のナンバーワン女性アスリートになるかも知れないとおっしゃいました。盧先生にお伺いします。羽生結弦はアジアスポーツ界のナンバーワン男性アスリートと言えるでしょうか?

 

盧岩:

昨日の記者会見で私たちは羽生結弦の絶大な人気を再認識しました。実は記者会見があると聞いた時、私はドキッとしたんです。もしかしてこの記者会見で引退を発表するのか、それとも何か重大な公式発表があるのか?でも昨日の記者会見を見てほっとしました。実は後で説明がありました。これは羽生結弦の場合にはよくある方法で、日本代表チームの説明によると、各方面からの羽生結弦への取材依頼が本当にとてもとても多くて、一つずつセッティングすることはとてもできない、いっそのこと記者会見を開き、その場で自分の思いを伝えてもらおうということになったそうなんです。  

 

数日前の試合終了後と比べると、記者会見での羽生結弦の気持ちはかなり落ち着いているようでした。試合が終わった後の彼は冷静ではありましたが、やはり無念さや悔しさが伺えました。例えば試合後に言った「こんなに頑張ったのに何故報われなかったのか。」という、魂のこもった言葉。昨日の会見で羽生は比較的すっきりして見えました。会見で羽生は試合前に痛み止めの注射を打って出場したことを話しました。これを聞くと、優秀なアスリート、特に世界トップレベルのアスリートの多くは、一見華々しく見えても陰では黙々と怪我と闘っているのだということがわかります。

前回の平昌オリンピックに出場した中国のアスリート張虹は、試合直前に膝から管5本分の液体を抜いたと言います。何て量なんでしょう?彼女は記者に笑顔でこの話をしましたが、私たちは聞いていてちょっと背筋が寒くなりました。怪我は優秀なアスリートにとってまさに一生の敵です。 

 

羽生は4Aを成功させることはできませんでしたが、彼は言いました。自分の1番いいものを皆さんに見せることができたと。そして皆さん、がっかりすることはありません。残念に思うこともありません。彼は引退するとは言いませんでした。これからの道については、恐らくまだスケートを続けて行くと。少なくとも閉会式の日、2月20日にまだエキシビションがありますから、注目したいですね。こちらも首都体育館で開催されます。

 

搜狐スポーツ:

曹先生は羽生結弦の世界スポーツ界、特にアジアスポーツ界における現在のポジションについてどう思われますか?

 

曹亜旗:

先程、アジアナンバーワンの男性アスリートとおっしゃいました。冬季種目で言えば、彼がナンバーワンで議論の余地はほぼないでしょう。もしも夏のオリンピック種目や高度にプロフェッショナルな種目も入れたスポーツ界全体においてと言うならば、順位は下がるかも知れませんね。種目の性質や影響力が違うことを考える必要があります。例えばサッカー、バスケットボール、更には野球。世界における影響力やファンの総数が多くの冬季種目とはかなり違うのは間違いないですから。

 

でも、それは彼が世界トップレベルのアスリートで、私たちに数えきれないほどの素晴らしい演技を見せてくれているということには関係ありません。そして彼は4回転アクセルという、難易度があんなに高いのに、実際に試合で完璧に実施したとしても他の高難度の4回転ジャンプと1点しか違わない技を諦めずに追求し続けてきました。ある意味彼は執念に取り憑かれているとも言えるでしょう。こういった執念はすなわち彼のスポーツに対する悟り、スポーツ精神の追及であり、彼ならではのやり方というのかもしくは目標というのでしょうか。それこそが羽生結弦が私たちの心にくれる力です。彼の偉大な点は正にそこなんです。

 

この後のエキシビションや、また世界選手権で彼が尚その執念を貫いて私たちに見せてくれるのかどうかには関わらず、彼は本当に一生をかけて一つの目標を追い続けてきました。これには本当に感動しました。徐夢桃が自分のオリンピックの夢に懸けた思いを通して見せた精神と、本当にとてもとてもよく似ています。

 

搜狐スポーツ:

盧先生に一つお聞きしたいのですが、今回羽生結弦は男子シングルの4位でした。これまでのオリンピックの成績と比べると決して良かったとは言えないのですが、それでも試合後に日本代表チームは世界に向けての記者会見をセッティングしました。一方、負けた時にはそのアスリートを守ったり或いは隠したりして、人々の目に触れないようにしたり、取材を断ったりする方法もあります。盧先生たちが別の代表選手チームを取材された時にもそんなことがあったかもしれません。

私が思うに、一つはフィギュアスケート羽生結弦に関心があったり大好きだったりする人たちへの説明であり、もう一つは日本代表チームがいわゆる失敗したアスリートに世界に向き合わせて、その人の魅力と自信を発信させる勇気を持っているということを示していました。これついては他の国や地域の代表チームが学ぶべきことがあるんではないでしょうか?

 

盧岩:

かなり以前には、アスリートは手の届かない人、もしくは簡単には交流できない人なのだという間違った認識がありました。長年の経験では、代表チームやアスリートが試合で良い結果を残せば接しやすいですし、勝って気分が良い時は取材すると色々と話してもらえます。もしも失敗があった場合には、うつむいて手を振って話したくなさそうに取材エリアを通り過ぎてしまうことがよくあります。アスリートの気持ちはわかります。何と言っても試合で負ければ気分は良くないし、その上、何か間違った発言や不適切な表現があれば、自分で火に油を注いでしまう心配もありますから。

 

ちょっとした例を挙げますと、東京オリンピック後、重要な試合の後にアスリートにリモート取材をすることになった時、OK、時間があればやりますよと言ってくれるアスリートもいましたし、重く感じて心配するアスリートもいました。リアルタイムで接続して話しているうちに何か適切でないことを言ってしまったり、はっきりと話すことができなかったりすれば、自分の所属するチームや協会によくない影響を及ぼしてしまうかも知れない。これはよくわかります。アスリートは人であって神様ではありません。そして手の届かない象牙の塔のてっぺんに住む貴族でもなく、多くは普通の人間なんです

 

オリンピックなどの大きな試合を取材すると強く感じるのですが、外国人アスリートは取材の際、話しやすくて気さくな印象です。時には特に親しいわけではないアスリートでも。そもそも多くの外国人アスリートとは初対面で面識がありません。

 

他には、香港や台湾のアスリートを取材した時のこともとても強く印象に残っています。2016年のリオオリンピックで、香港選手団の旗手を務めたのは、2016年のオリンピックのフェンシングの種目で出場した選手でした。そもそも香港のアスリートがフェンシングで良い成績を収めるのは簡単ではありません。ですので、香港のメディアは取材のためにミックスゾーンに長い列を作りました。私は彼らの話す広東語を全然聞き取れませんので、一番後ろでじっと待っていました。香港の記者の取材が終わった時には既に試合終了からかなり長い時間が経っていました。少なくともミックスゾーンに30分以上いてくれていたと思います。私たちが声をかけた時、そのアスリートがとてもとても疲れていることがわかりました。最後の取材を受ける時、ミックスゾーンの手すりに寄りかかり、両脚の位置を何度も換えながら立っていて、とても疲れたと言っていましたから。それでもふさわしい風采と態度を保って、私たちが聞きたい質問にきっちりと答え終わると、とても優しく「長い間待ってくださって本当にお疲れ様でした。」と言ってくれたんです。とても暖かい気持ちになりました。

 

スポーツ文化を作ることは簡単ではありませんし、一つのスローガンやアピールのフレーズでスポーツ文化を根底から新しくすることなんてできませんが、アピールすることに長けていたり、アピールのために努力する選手はどんどん増えてきていて、中国のアスリートの全体の印象は変わってきています。オンラインにせよオフラインにせよ、フレンドリーであったり、メディアと良好な関係であったりすること。これは今後我が国の全てのアスリートにとって必須の課題になるのではないでしょうか。どのようにメディアと付き合うか、SNSで一般のユーザーといかに良好な交流するか、それはどちらもアスリートにとって必須の課題でしょう。

 

搜狐スポーツ:

以前盧先生が紹介してくださった話ですが、平昌オリンピックでの取材の際、尿検査のために時間通りにミックスゾーンに来られなかった関係者がいて、後でチーム関係者がわざわざ記者の連絡先を調べて状況を説明してくれたそうですね。これはとても良好なコミュニケーションの形ですね。

 

記者会見で我々は、羽生結弦が試合前に非常に大きな怪我をして右足首に痛み止めを打っていたことを知りました。怪我をすれば速やかに治療をして、試合後に一般の人たちにありのままの状況を伝える。これは過去の有名なアスリートたちの状況と非常によく似ています。何ら恥ずかしいことではないですし、隠さないといけないことでもありません。もしもボクシングなどの試合なら、右肩に怪我をしたとすると、相手が右肩ばかりを狙ってくる恐れがあるから秘密にする、それならよくわかります。でもスピード種目や採点種目なら相手と激しくぶつかることはありません。全てを隠さなければならないということはないと思うんです。曹先生はどう思われますか?

 

曹亜旗:

メディアによってアスリートへの世論が過度に造られ、成績について尾鰭をつけて取り沙汰されることを避けるため、チームやアスリートは場合によっては言葉を濁し、具体的なことを公開したがらないのではないかと思います。もしも怪我のことを強調しすぎると、金メダルを取ったのならいいですが、そうでない場合には言い訳か何かではないかと思われる可能性がありますから。

 

人によって物事を見る視点は違うので、別の考え方もあるでしょう。絶対的な基準で語るのは難しいんですが、大切なのは試合前にどうであったかではなく、試合が終わってからのことです。私たちがいつも強く言っているのは、表彰台を降りれば全てをゼロからスタートさせるべきだということ。その時にはどうしてこのような結果になったのかを振り返り、そのストーリーをみなさんに共有する必要があると思っています。怪我のことも含めて。試合前に隠したかったり公開したくなかったりする、それは理解できます。でも試合が終わればその必要はありません。

 

怪我を成績が思わしくなかったことの言い訳にしているとメディアに解釈されることが心配で、そう考えるとやはり自信がないし、こんなことで誤解されてもと思ってしまうのでしょうね。でも、最近は中国のアスリート全体の状況に変化が見られます。彼らはコミュニケーションに積極的で、自分をアピールすることに積極的です。特に最近のSNSの発達で、多くの人が自分の色々なこと、例えば性格や能力、好きなことや趣味など色々なことを発信できるようになりました。

今や皆さんがそれらの情報を得る手段は沢山あり、試合の中でそのような誤解が生まれることはだんだん減ってきています。

 

今、もしも試合が終わった時、自分が目指していた成績よりも低かったとしても、だから取材をあまり受けないとか、そんな必要は全くありません。大切なのは試合が終わった後は未来を見ること。もっと大切なのは、なぜ実際の成績と自分の期待していたものとに乖離があったのかを適切に総括することです。例えば表彰台を目指していたのにベスト8にも入れなかったとしたら、そのギャップはかなり大きい。やはり人々の前に出てきて説明することが必要です。何と言ってもオリンピックの舞台に立つような人はその種目の実践者であり、その種目の伝承者です。自分の経験を語り伝え、自分の物語によって沢山の人にその種目のことを、目に見えない努力のことを理解してもらうべきです。そうすることで、その種目がより受け入れられ、より多くの人に注目され、発展していくことができるのです。

その種目が相対的に大衆的なものでメジャーなものであれ、マイナーなものであれ、選手が自分の経験を伝えることで初めて関心を持って、やろうと思い、その世界に入って来る人がいるのです。もしもこの時は成績がよかったからと大挙して人が押し寄せ、成績が良くなければさっと引いて行くようならば、その種目の長期的な発展にとって何ら良いことはありません。

 

盧岩:

中国のスポーツ代表チームのやり方には、一つとてもよい点があります。チームによっては、試合を終えた後にその種目の組織のトップやヘッドコーチが出てきて、種目全体についての説明や振り返りの総括をするんです。あまり良くない結果に終わった試合であっても、ヘッドコーチが出てきて説明をします。夏のオリンピックで水泳やバドミントンの取材に行った時や、冬のオリンピック種目でもそうでした。

 

一般的に冬のオリンピックの取材に行く記者は少なめで、記者はいろいろな種目の報道を担当しなければなりません。2018年の平昌冬季オリンピックで、私は女子カーリングの最終戦に行きました。その際、中国の女子カーリングチームのヘッドコーチが出てきて、長時間に渡って取材に応じ、このチームがどうやって選考から漏れる寸前から平昌オリンピック出場まで漕ぎ着けたのかの経緯や、どんなことでも困ったのかや、中国カーリング種目の展望などを語ってくれました。

実はその時取材するまで私は興味本位の通りすがりの人と同じで、中国の女子カーリングチームは強いなあと思っていただけでした。コーチの説明を聞いて、この種目について正確に、客観的に理解することができたんです。こういった総括は本当にとても良い経験になると思います。自分に対する説明であり、チームに対する説明でもあり、そして一方ではメディアに対して、一般の人に対しての説明にもなります。更に重要なのはメディア側から何か質問や知りたいことがあれば、そのシステムを通して、その仕組みを通してチームと良好なコミュニケーションを取れるということです。

 

搜狐スポーツ:

盧先生がおっしゃる状況は卓球の世界でも同じです。世界卓球選手権の最終日には毎回、劉国梁会長が前線で取材した記者に総括をし、みんなの質問に答え、関連する疑問に答える。いつもそうです。

 

今日どうしてこの話をするのかと言うと、全ての部分でそんなに行き届いた対応がされているわけではなく、試合が終わったアスリートがどうするべきわからず、その結果いわゆるネットの暴力を引き起こしてしまうこともあるんです。これはアスリートにとって大きなダメージになってしまいます。アスリートは競技場で既に一生懸命頑張っています。何か落ち度があったのならわかりますが、時には本人には全く関係のない要因によって訳の分からないネットの暴力を受けるのです。そのようなことに、あらかじめよく考えて対処することができれば、アスリートへのダメージを減らすことができますし、より良い環境で生活や競技をしてもらえることができるでしょう。それこそが私たちが目指す結果です。(了)

央視新聞の記事「『私が嵐だ』羽生結弦が冬季オリンピック『3連覇』を目指す 」

いよいよ勝負の時が近づいてきました。

お昼頃からドキドキして、ともすれば泣きそうで…そんな気持ちを紛らわせたくて、記事一つ訳しました。明日からはきっとこんな余裕もないんだろうな。

 

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央视新闻客户端

 

羽生結弦が見つかった!2月6日、オリンピック公式アカウントはSNS羽生結弦が「Touchdown」、北京に到着したと発表した。本日(7日)彼は首都体育館に姿を現し、試合前の一度きりの練習をすると思われる。8日の男子シングルショートプログラム羽生結弦北京オリンピックでの演技のお披露目となる。


「全世界が羽生結弦を探している」

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(旧暦の)新年2日と3日、冬季オリンピックがまだ開催されていないうちから羽生結弦は微博のトレンドに登場し、一度はトップにもなった程だが、それは彼に何か動きがあったからではなく、動きがなかったからであった。

 

2月6日、羽生結弦が北京に着いたことが確認されると、彼の名前がその夜再びトレンドに現れた。「Japan times」は、話題性で冰墩墩(ビンドゥンドゥン)に張り合えるのは羽生结弦だけだと驚きの声を上げた。


海外のネットユーザーも世界中で羽生結弦を探していた。ただただ羽生結弦の名前を聞きたくて、苦労した末に北京オリンピックの中国語の番組を見つけたというのに、羽生結弦の名前の中国語読みを知らなかったことに気づいて嘆いている人もいた。

 

また、羽生結弦のアイコンを掲げたあるユーザーは、自分は羽生結弦が北京に着こうが着くまいが気にしない、何故なら気にしない方が待つ時間が短く感じられるからだと強がった。この呟きには1000以上のいいねが付いた。

 

羽生結弦北京オリンピックで4Aを跳べるか

2021年の末、怪我から復帰した羽生結弦全日本選手権で優勝し「王者の帰還」を果たして北京オリンピックへの出場権を獲得した。

 

冬季オリンピックの出場資格を手にした羽生結弦はその場で宣言した。「オリンピックで今のようなレベルではなく完成形の4回転半(4A)を跳びたい。」「3 連覇という権利を有しているのは僕しかいない。」Aとはアクセルの略。フィギュアスケートで唯一滑走方向を向いて跳び上がり、後ろ向きに着氷するジャンプだ。前向きに飛び上がるので他のジャンプよりも半回転多く跳ぶことになる上、跳び上がるタイミングが掴みにくい。アクセルはフィギュアスケートのジャンプの中で一番難しいのだ。

 

追い立てられなくても自ら奮起する選手

羽生結弦は中国と日本の両方で絶大な人気がある珍しいアスリートだ。外交部のスポークスパーソン華春莹は以前、羽生結弦の日本ファンからの応援のお願いに対して「お任せください!」と応えた。

 

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2015年、羽生結弦はボードに「感謝中国」と書いた。

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羽生結弦のもう一つの名シーンは、我が国の選手金博洋の国旗の向きを整えるのを手伝ったところだ。また、中国語で金博洋に「天天加油(天天頑張れ)」と声をかけたことも何度かある。

 

平昌オリンピック。羽生結弦は男子フィギュアスケート種目を連覇して66年ぶりの快挙を成し遂げた。そしてCCTVのキャスターの解説も語り継がれる名言となった。「顔かたちは玉の如し、姿は松の如し、雁が跳ぶかのような軽やかさ、龍が動き回るかのようなしなやかさ。ソチオリンピックの覇者は平昌オリンピックで四回転を跳ぶ若手たちに挑まれた。私が思い出したのはこの言葉です——運命が勇士に囁いた。『嵐には抗えない。』勇士は囁いた。『私が嵐だ。』羽生結弦は追い立てられなくても自ら奮起する選手です。」

 

北京オリンピックの男子ショートプログラムの滑走順は既に発表されていて、羽生結弦ショートプログラム21番目(第四グループの三番目)に滑走することが確定している。男子ショートプログラムの競技はは2月8日の09:15-13:30に行われる。その時、彼がどんな演技を見せてくれるのか、CCTVはどのような解説をするのか、期待して待とう。

 

はい、期待して待ちます。

どうかどうか、羽生選手の思い通りの演技が出来ますように。

そして、みんなの応援が大きな力になりますように!!

南方週末の動画「フィギュアスケート界にはなぜ神レベルのルックス(神顔)の選手が多い?」

週刊誌「南方週末」のサイトにアップされていた動画です。

http://www.infzm.com/wap/#/content/223091

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フィギュアスケート選手にはルックスの良い人が多い」と言うテーマで、その代表格として羽生選手が挙げられています。

特に何てことはない内容ですが、内容をざざっとご紹介しておきます。

 

2022年北京オリンピックフィギュアスケート会場では、神仙達の闘いが繰り広げられる。

フィギュアスケートは美男美女が最も多い種目。選手の容姿が話題に上ることが多い。

例えば羽生結弦やロシアの美少女達。なぜフィギュアスケート界には神レベルのルックス(神顔)の選手が多いのか。

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神レベルのルックス(神顔)の代表と言えば日本の伝説の羽生結弦を取り上げないわけにはいかない。

2018年のオリンピックで総合得点317.85点で優勝し、66年ぶりの連覇を成し遂げた。

リンクでの彼は「顔かたちは玉の如し  その姿は松の如し  雁が跳ぶかのような軽やかさ  龍が動き回るかのようなしなやかさ」

 

(「氷上のエルサ」トゥルソワ選手についても紹介)

 

フィギュアスケートは氷上のバレエと呼ばれる。

パワー、スピード、調和する力、柔軟性など、求められるレベルが高く、選手を育てる段階でスレンダーで背が高く、手足の長い選手が選抜される。

 

そしてフィギュアスケートは殆ど室内で練習するため、みんな肌が透き通るように白い。

 

また、有名デザイナーによるオーダーメイドの衣装を着る選手が多い。ウエディングドレスの女王ヴェラウォンも、アメリカのフィギュアスケートの選手の衣装を作っていた時代があった。

羽生選手はスワロフスキー3000個を施した衣装を着て、その華やかさで見る人の目を楽しませる。

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アメリカのある教授の研究では、ルックスの良い人は普通の人より稼ぎが多いいう結果が出ている。

 

羽生結弦のCM契約料金も高額で、2018年のオリンピック以降は既に一流芸能人を上回っている。

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(韓国のキムヨナのことも「広告女王」と紹介。)

 

イメージが完璧なためファンが多く、オリンピックのメダルがブランドイメージに彩りを添えてくれるので、広告界から引く手数多なのは当然のことと言えよう。

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中国新聞社の記事「羽生結弦を待ち望む」

一体いつ彼が現地に現れるのか、ドキドキして仕事が手につかない日々が続いていますが、中国でもみんな羽生選手を待ってるんですよーという、中国新聞の記事です。


中国新聞社2月2日 タイトル:羽生結弦を待ち望む

 中国新聞社 記者 張素

 

 2月2日の首都体育館、冬季オリンピックフィギュアスケート男子シングル種目を2連覇した羽生結弦は依然として姿を見せない。

 

 会場で配られた練習日程表によると、この日の13時55分から14時30分が男子シングル第5グループの練習時間だ。本来羽生結弦を含めた6人の選手が出るはずだが、実際に氷上に出てきたのは2人のみ。広いリンクがことのほか広く感じられる。ここで待っていた人たちもいささかがっかりしているように見えた。

 

 フィギュアスケートの日本代表チームは今回の冬季オリンピックの男子シングルの上限数の出場枠を獲得した。平昌オリンピック銀メダルの宇野昌磨、世界選手権銀メダルの鍵山優馬はそれぞれに素晴らしい選手だ。前者は表現力が豊かな上にジャンプ技術も突出していて、後者は技術に安定感が増して来ている。新世代の中でずば抜けた選手達だ。

 

 しかし彼らへの注目度は羽生結弦へのそれとは比べ物にならない。宇野昌磨らの団体が北京に着いた時、人々がそろって注目したのは羽生結弦がいないことだった。「世界中が羽生結弦を探しているかのようだ」「羽生結弦はまだ来ていない」。これらは既にSNSのトレンドになり、スタッフと記者が挨拶する時の「合言葉」にもなっている。

 

 羽生結弦はまだ来ていない。そして北京オリンピック会場内外で、このフィギュアスケートのスター選手をめぐる物語が数多く語られている。

 

 技については、伏線が張られている。2019年からこれまで羽生結弦は、北京オリンピックの選考会である全日本選手権を含む公の場で何度も4回転アクセルに挑戦している。完成度にはまだ問題があるものの、「転ばなかった」ことはこの技を千回以上に渡り練習してきた彼にとって十分な希望の光となった。先日彼は取材を受けた時に語った。「4回転半を完成させたいという強い思いがある。」そして自分は今が一番上手いのだと。

 

 表現にはイマジネーションが掻き立てられる。平昌で羽生結弦は和の曲「陰陽師」の素晴らしい演技で観客を驚かせ「雁が跳ぶかのような軽やかさ  龍が動き回るかのようなしなやかさ」と称賛された。今回彼がフリーの演技で表現するのは日本の戦国武将上杉謙信の一生だ。羽生結弦は述べた。自分の世界観と、悟りを開こうとした日本の「戦いの神」の価値観に共通点を感じているのだと。そして彼はこの「天と地と」が何らかの感情を灯すきっかけになってほしいと願っていると言う。

 

 もしも羽生結弦が北京で「真の4回転アクセル」を完成させることがきて、更に並外れた表現力が加われば、3連覇の可能性は極めて高い。

 

 それは多くのフィギュアスケートファンが待ち望んでいることだ。彼の故郷では3連覇を願う横断幕が高く掲げられ、神社には彼のために参拝する人たちが大勢訪れている。北京には彼の名前を防護服に書いて憧れの人への応援を示すボランティアもいる。多くのアスリートも彼の「ファン」だ。例えば中国アイスダンスカップル王诗玥・柳鑫宇。緊迫した試合の空き時間に羽生結弦を再び「お姫様抱っこ」したいと計画している。

 

 ライバルも虎視眈々としている。前回の冬季オリンピックで、チャンピオンの2連覇を食い止める最有力候補と目されていたアメリカの選手ネイサンチェンは、北京に到着して24時間経たないうちにリンクに現れた。2日の午後、この全米選手権の6度目の優勝を果たしたスター選手は予定時刻に首都体育館に到着し、氷上にいる30分の間一切手を抜くことなく練習を続けた。彼は先日このオリンピックで5本の「4回転ジャンプ」を跳ぶ予定だと明かしたところだ。

 

 「今回現地で羽生結弦とネイサンチェンの戦いを見るのがとても楽しみだ。」イタリアの選手、ダニエルグラッスルは記者に語った。

 

 多くの有名選手が国際試合を欠場したため、この19歳の新人が現在ISUの男子シングル選手ランキングのトップに位置している。しかし彼の初めてのオリンピックでの目標は経験を積むこと。特に羽生結弦と同じ試合に出場することが「今後の競技の力になる」と考えているそうだ。

 

 北京冬季オリンピックフィギュアスケート種目のプログラムによると、男子シングルの競技は2月8日に開催される。(完)

「冬季オリンピック選手のイメージ形成と『Z世代』のスポーツコミュニケーションの研究:羽生結弦を例として」

随分とお久しぶりになってしまいました。

 

全日本の現地観戦からなかなか現実に戻れないまま年末年始を迎え、年が明けるとどんどん仕事が忙しくなってしまって今に至ります。

そんな中、久しぶりに長いのを訳してみました。

 

「対外伝播 International Communications」という月刊誌の12月号に掲載された論文のようです。

この雑誌は中国の対外コミュニケーション分野について論じる国家レベルの専門誌とのこと。

 

ここに書かれているように事前に計画してスーパースターを作り出すこと、中国の国力にかかれば本当にできてしまうのかもしれませんが、羽生選手は国家やメディアの戦略でスターとして育成された訳ではないですし、揚げられているエピソードに2箇所ほど事実と異なる点があります。また、最近書かれた論文のようなのに平昌オリンピックのことに全く触れられていません。2連覇をご存じない方が執筆されたのかな?

 

どうあれ、国家の戦略を語る際に引き合いに出される羽生選手凄すぎる!と言うことで訳してみました。

【概要】

冬季オリンピックの多くの種目は氷や雪に関連している。氷と雪の種目特有のスポーツ性と芸術鑑賞性は、冬季オリンピックに関するコミュニケーションを良好なものにし、新世代の観衆を育て、冬季オリンピックのイメージを形作る重要なツールとなる。日本の文化、日本の政府、日本の民衆が一体となって作り出した羽生結弦を代表とする新世代のフィギュアスケートの国際的スーパースターは、強い国際コミュニケーション力と影響力を発揮している。北京オリンピックという光が当たるチャンスを利用して中国の金メダリストをスポーツ界の国際的スーパースターに育て、良好なスポーツコミュニケーション効果を生み出すことには大きな意義がある。北京オリンピックのリアルな状況と新しいメディアが互いに結びつき、アスリートの国際化を積極的に推進することは全世界の「Z世代」のオンラインでの需要にマッチするだけでなく、国や言語や文化の壁を越えてスポーツを愛する、ファッショナブルで国際的な大国のイメージを形成することにもつながる。

 

【キーワード】

冬季オリンピック選手 イメージ形成 「Z世代」  スポーツコミュニケーション 羽生結弦

 

日本のアスリート羽生結弦は2014年のソチ冬季オリンピックフィギュアスケートの金メダリストであり、冬季オリンピックを通してこの数年で全世界で人気を博すようになったスポーツ界のスーパースターの一人だ。2021年、日本の「読売新聞」が発表した「日本人が最も好きなアスリート」では羽生結弦が2年連続の第1位であった。彼がツイッターで2022年冬季オリンピック開催への祝福を述べると、(←ここは事実ではありませんが…)中国外交部のスポークスパーソン華春瑩が日本語で返答するなど、彼のオピニオンリーダーとしての影響力は存分に発揮されている。北京冬季オリンピックの開催期間中、中国は全世界のメディアから注目されることになる。この機会に、優勝した中国のアスリートを国際的影響力のあるスポーツ界のスーパースターに育て、北京オリンピックを記憶に残るものとし、中国のスポーツと中国の国家の新しいイメージを示すための戦略としては、オリンピック選手のイメージを使ったスポーツコミュニケーション、とりわけ「Z世代」のスポーツコミュニケーションの推進が効果的だ。「Z世代」とは主に1995年以降に生まれたデジタルネイティブ世代を指し、目下の国際コミニケーションの重要な受け手の一つだ。

 

欧米や日本、韓国などの多くの国や地域と比べて中国にはグローバルな影響力を持つスポーツスターが少ない。また、中国のスポーツ界のスーパースターは海外滞在歴があったり海外メディアの力により影響力を拡大したりしている場合が多い。羽生結弦が衆目を集めるようになった道のりを研究し、日本社会の空気がその成長過程に与えた影響を分析することは、我が国のスポーツコミュニケーションにとって一定の価値がある筈だ。新しい時代に向かって急速に発展する中国にとって、オリンピックを開催したり、世界チャンピオンを育成したりすることは決して難しいことではない。しかし、適切な人物を選んで上手く世論を誘導し、文化産業の発展を促進させることや、「Z世代」に愛され、ポジティブな影響力を持つスポーツ界のスーパースターとして世界に売り込むことは容易ではない。良好なグローバルコミュニケーションと影響力の発揮のためには実践の中での更なる模索が必要だ。


一、「Z世代」の美的要求にマッチしたコミュニケーションターゲットを選び、持続的な影響力を創り出す

パーソナルイメージと競技レベルを見ると、羽生結弦は容姿が美しく、若くてエネルギッシュで、「Z世代」の観衆が日本の漫画の中の美形の主人公としてイメージする姿にぴったりだ。そして競技経歴を見ると、日本の熱血少年漫画の主人公のように奮闘する属性も兼ね備えている。2014年11月、グランプリシリーズ上海大会に怪我を押して出場したことが人気とキャラクターの確立のきっかけとなる。彼は包帯を巻いて国際試合のリンクに立ち、中国の観衆の人気を勝ち取った。

 

羽生結弦ソチオリンピックで優勝した後、日本のメディアによって彼に関する番組が大量に制作され、2011年の福島の地震が発生しても中断せずに練習を続ける彼の映像等も画面に映し出された。(←これも事実ではありませんが)大衆の審美眼に叶うオリンピック金メダリストであり、世界の観衆の前で日本国家の持つ奮闘精神を体現する羽生結弦は、日本のスポーツ界のみならず日本民族の代弁者の一人だと言える。羽生結弦は試合や練習の合間にCMに出演したり、更には被災地福島のチャリティのために演技したりもする。故郷を深く愛し、人々のために奔走し、発言する若きオピニオンリーダーは、ソチオリンピックで優勝するより前から既に影響力を見せ始めていた。

 

その後、美しい容姿、高い教養、慈善精神、コミュニケーション能力、競技レベル、発言力を備えたその国際的スーパースターは、ソチ冬季オリンピックの舞台で優勝し、自然と世界の観衆に知られ、愛されるようになった。一方、中国には試合で優勝して国のために栄光を勝ち取る選手は数多くいるものの、注目され、社会でポジティブな評価を得るのは往々にしてオリンピック期間中に限られ、大会が終わってもなお世界の「Z世代」への影響力を持ち続ける者は決して多くない。

 

二、適切に世論を誘導することと、事前のコミュニケーションプランの作成

個人の資質とその人物に備わった条件はコミュニケーション効果に一定の影響を及ぼすが、国際的なスーパースターを作り出すためには、開かれた寛容な社会環境も必要だ。適切に社会世論を誘導し、選手の平常時の社会活動により寛容になること。それはスポーツコミュニケーションにおける視点を盛大な大会の壮大な物語からアスリートの生活レベルのミクロな物語へと移すことに繋がり、アスリートの親しみやすいイメージを作るのに大変有効だ。

 

中国にもインターネットを通して人気が出た若い選手がいた。例えば「混沌の力」というSNSスタンプで中国全土で人気を博した水泳の若手選手伝園慧。彼女はバラエティー番組に出演したことで、一部のネットユーザーから「本業を疎かにしている」と非難された。また、第32回東京オリンピックで中国初の金メダルを取った射撃の若手選手楊倩は、突出した競技能力に加えて愛らしい容姿と名門校出身という背景があり、スポーツの国際的スーパースターになり得る潜在力と条件を備えていた。しかし当時西洋のメディアが彼女について報道しても、国内メディアは積極的に深く踏み込んだ報道を企画しようとしなかった。中国に羽生結弦のようなトップアスリートがいないわけではない。ただスポーツ界の国際的スーパースターを作り出そうというメディアの意識、世論、それに対応する文化産業のシステムが欠けているのだ。

 

北京冬季オリンピックで世論を誘導する過程で、グローバルコミュニケーション効果の見込めるアスリート宣伝素材を発掘し事前に準備しておけば、優秀な成績を収めた時に国際メディアがオリンピック金メダリストに焦点を当てた報道をするのに合わせて、関連の記事や記録動画をリリースすることができる。限られた時間の中の最も効果的なタイミングで中国のオリンピックの物語をスタートさせることができるのだ。冬季オリンピックのイメージ構築のプランは、種目ごとにそれぞれある程度差別化を図る必要がある。これまでの冬季オリンピックではフィギュアスケートに対する注目度が比較的高い。そして、視覚芸術と複合メディアコミュニケーションの法則との相性が良く、世界の観客の目を十分に惹きつけ、金メダリストの良好なイメージを構築することができる。

 

例えば、2022年の北京冬季オリンピックでは全部で7種のスポーツの15競技109種目が実施され、会場で分けると屋内種目と屋外種目、勝敗の要素で分けると概ねスピード種目と表現種目に分類される。屋内種目は一般的に選手が防寒のために顔を覆う必要がないので、観客も報道用カメラも、よりじっくりと試合を見て鮮やかな場面を捕らえることができる。スピード種目は表現種目よりも激しく、芸術性よりもスポーツ性が勝る。そしてフィギュアスケートは屋内種目と表現種目の重要な強みを兼ね備えた、冬季オリンピックの中で最も鑑賞性が高い種目の一つであり、選手は全世界のメディアの前で存分に人物のイメージと競技レベルをアピールできる。また、羽生結弦は世界の「Z世代」の観客を牽引する力を持ち、特に若い女性をフィギュアスケートに注目させている。したがって2022年の北京冬季オリンピックでは、やはりフィギュアスケートが最も人気の高い種目の一つになると予測される。

 

ホスト国である我が国には、会場の準備やメディアの手配などの方面でかなりの利便性と優位性があり、どのように中国の「国際的フィギュアスケートスター」を作り出すかをしっかりと計画できる。もちろんその他の冬季オリンピック種目においても露出度や鑑賞性を分析し、試合後の取材の過程で一味違うオリンピックの物語を展開することが可能だ。

 

三、ターゲットとなる視聴者のスポーツ消費の特性を分析し、効果的なコミュニケーション方式を選択する

「Z世代」という言葉はアメリカで生まれた。その消費傾向には主に三つの特徴がある。消費体験を重視すること、趣味のコミュニティに重きを置くこと、容姿を選り好みすること。「Z世代」は未来の消費の主力となるだけでなく、新しい物事を最も受け入れやすい集団だと言える。「Z世代」はスポーツ消費においても美しさ、体験、社会的交流を重視する。具体的に言うと「Z世代」は美的要求が高く、スポーツ選手の外見、振る舞い、性格にも一定のレベルを求める。彼らは新しいメディアやプラットフォームで好きな時に好きな場所で試合を観戦し、同じ好みを持つ視聴者との弾幕やメッセージを通した交流に熱中する。更に「Z世代」は微博などのソーシャルネットワークでオリンピックの競技やオリンピック選手について議論したり拡散したりすることで、より立体的に社交的にオリンピックに参加する。

 

「Z世代」をコミュニケーションの主要なターゲットとする事により、良好な効果が生まれる主な理由は二つある。一つは若い世代は初めて見聞きする物事を受け入れる能力が高く、主体的に表現することへの欲求が上の世代よりも強烈なこと。ある文化圏の中でホットな話題が生まれると、彼らは即座に文化圏を越えて拡散させる。二つ目には海外の若者は海外のメディアが作った紋切り型のイメージにあまり影響されないこと。中国のスポーツと北京オリンピックに対する好感を持ってもらいやすく、国家間の今後の友好的な交流の基礎が作られる可能性もある。

 

北京冬季オリンピック自体は期限付きの国際スポーツイベントであり、世界の注目を惹きつける時間は限られている。ゆえに長期的に見ると、ニュースを継続して生み出し、中国冬季オリンピックの物語をリアルにかつ絶え間なく語り続ける素材が必要となる。筆者は冬季オリンピックの試合、オリンピックの精神、冬季オリンピックの文化的な記憶が、グローバルコミュニケーションにおいて影響力を持つアスリートに集約され、北京オリンピックの重要な遺産の一つになり得ると考えている。羽生結弦のファンがソチオリンピックの様々な場面やエピソードを今でも深く心に刻み込んでいるように、何年か経った後もこのアクティブな選手達が視聴者の北京冬季オリンピックの記憶を呼び覚ますことができるのだ。北京冬季オリンピックにおいて、中国が露出度の高い種目の若手選手を育成し、世論のための十分な空間を用意して適切に誘導することができれば、スポーツ強国中国のイメージを示す新しい名刺になるだけでなく、北京冬季オリンピックの影響力の時間軸を最大限に拡張することができる。そして国際メディアの北京冬季オリンピックへの注目に乗じて、中国スポーツにおける国際的なオピニオンリーダーを育成することで、中国のスポーツマン精神と中国の物語を結合させ、世界の若者たちの心に活気にあふれ奮闘するファッショナブルな中国の新しいイメージを残すことができる。


北京冬季オリンピック選手のイメージを形成する具体的な方法については文化産業や統合型マーケティングの手法が参考になる。コミュニケーション内容を単一のニュースから選手の立体的なブランドストーリーに変換することだ。スター選手の多くは観衆と年齢が近く、心理的な年齢が近い事でポジティブな牽引力を発揮できる。またスポーツスターにはスポーツ活動を普及促進し、スポーツマン精神を啓発する強い力もある。多くの選手には子供の頃に憧れた選手がいて、その影響でアスリートの道を歩むようになった者が多い。羽生結弦は幼い頃からエフゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコ(Evgeni Viktorovich Plushenko)に憧れ、彼に感化されて喘息を乗り越えて選手への道へと進んだ。その意味では北京冬季オリンピックでスター選手を育てることは国民フィットネスプロジェクトの推進にとっても深い意義がある。

 

「Z世代」は定義されることや限定されることを嫌う。コミュニケーション方式や対話の方法の刷新は依然として重要だ。彼らはいつでも見たい時に試合を見るだけではなく、様々なレベル、様々な角度の相互作用を通して参加することで北京冬季オリンピックを楽しむ。従来のテレビ番組以外に、短編動画やライブチャンネルの構築も重要だ。同時に、例えばライブ放送を見て好きな選手に投票するキャンペーンを行うなど、観客と大会が相互に作用する仕組みの構築に力を入れる必要がある。


【結び】

習近平総書記は「5.31」重要講話で、信頼され愛され、尊敬される中国のイメージを作る努力が必要だと強調した。北京冬季オリンピックならではのスポーツスターを育てることは、愛される中国のイメージのアピールに間違いなく有効だ。スポーツには国境がない。北京冬季オリンピックは世界的な一大スポーツイベントである。中国にとって北京で冬季オリンピックを開催することは国力と新型コロナウイルス対策の成果を示す重要な機会となるだけでなく、報道やコミュニケーションの準備を最大限に整え、金メダリストをスターにする計画を立てられるという利点もある。日本のスポーツ界を代表する新世代の人物羽生結弦とその背後にあるメディア戦略の研究を通して、北京冬季オリンピックにおいて中国スポーツ界の国際的スーパースターを作り出すための効果的な方法を模索することで、対内的には中国の「Z世代」がスポーツを深く愛し、身体を鍛えて健康になり、国のために栄光を勝ち取るよう導くことができる。そして対外的には全世界の「Z世代」が中国のスポーツ文化を深く愛し、北京冬季オリンピックの記憶を共有することと、中国の若くてファッショナブルで活力に溢れた新しいイメージを作り出すことに繋がるのだ。

2021年お誕生日 ANAさんやその他のお祝い微博

早く録画の容量空けないといけないのに、今のうちに色々と整理しておきたくて。お誕生日当日の各方面の微博を少しだけご紹介しておきます。

 

ANAさんは毎年恒例のケーキで12:07にそっとお祝い。今年は動画でした。

今日は皆さんにケーキをご馳走します🍰
ANAは皆さんが何事も順調で、ご自身の夢を叶えられることを願っています!🌠 

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今年も名前は一切出されてないのに、みんな承知の上でコメント。今読んでも温かい気持ちになります❤️しかもこのケーキにも色々思いが込められていたことを今知りました。ANAさんの心遣いがすごい。

 

コメント

🐮金色の台紙 羽毛 1本の蝋燭 苺のケーキ ANAさんの心がこもっているなあ。

🐮11個の苺と11個のブルーベリーも!

🐮それから周りには氷🧊 😍

 

🐮ANAのお祝いはいつも控えめだけど心がこもっている。いつも変わらなくて素敵。

🐮お誕生日おめでとう🎂名前を出さなくてもみんながわかってます!!

🐮お〜 これはどなたが好きな苺ケーキなんですかね?😄😄

🐮ありがとうANAさん😘😘😘私も今日の夜は苺ケーキ用意してます!!

🐮貴社の職員さん、お誕生日おめでとうございます!

 

人民日報体育は日本語まで使ってお祝い!

#羽生結弦お誕生日おめでとう#今日は日本のフィギュアスケート手羽生結弦の27歳の誕生日です。国際オリンピック委員会も公式ホームページでお祝いしています。ホスト側として私たちは、羽生結弦北京オリンピックでの素晴らしい演技を楽しみにしています。ご活躍を楽しみに。 ​(←最後は日本語で)

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中国体育国際オリンピック委員会のお祝いについて紹介。

(お恥ずかしながら英語が全くわかりませんので、国際オリンピック委員会の特集についてはよくわかっていませんが、微博でタグができて色んな公式アカウントが言及していたんですね。)

【#羽生結弦の誕生日が大きな話題に#】12月7日は2度の冬季オリンピックを連覇した、日本のフィギュアスケート名選手羽生結弦の誕生日です。国際オリンピック委員会が「皆さんが羽生結弦について一番知りたいこと」というテーマで羽生結弦の誕生日をお祝いしています。#あなたが羽生結弦について一番知りたいこと# ​

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奥林匹克运动会(オリンピック公式アカウント)もソチと平昌のダイジェスト動画をアップしてお祝い。

【オリンピック誕生日を祝う部屋】🎂今日は日本のフィギュアスケート選手#羽生結弦#の誕生日!彼はソチオリンピックと平昌オリンピックで優勝しています🥇🥇

⛸一緒に彼の誕生日を祝いましょう!

#オリンピック# #共に強くなろう# 

 

ついでに奥林匹克运动会(オリンピック公式アカウント)の12/10の投稿

🌀スピン、ジャンプ。あなたならではのお洒落な週末を迎えましょう🕺⛸️#羽生結弦# のエレメンツ。あなたが1番大好きなのはどれですか?

(リンク先に動画があります)

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「選べない!」というコメントがほとんどでした。

🐮全部好き🤗彼のエレメンツの一つ一つ、全部大好きです

🐮子供みたいだけど全部と言わざるを得ない!

🐮全部好き。全てが教科書みたいに模範的

🐮3!!!!優雅な王子としか言えない!!

🐮全部好きだけど選ぶとすれば、バラ一。

🐮Hanyu Yuzuru is the text book.😾😾😾

🐮このエレメンツが好きなのではなく、彼のエレメンツだから好き😘彼だから、好きなんです。

🐮選択不可能症の患者です🤣

 

以上です。

CITIZENさんWeChatのミニプログラム 羽昼パーソナリティ診断

前に、こちら↓

で紹介したWeChatの投稿のリンクから飛んで行ける羽昼パーソナリティ診断について訳しました。

 

WeChatのアプリを入れていないと見られないかも知れないので、参考に↓

 

羽昼があなたを待っている

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クリックして“羽昼”の秘境の旅を開始

あなたの羽昼パーソナリティを診断しましょう

 

画面をクリックすると問いが出てきます。

全6問に回答しながら進んで行きます。

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問題一

あなたは気候の良い島に生まれました

どんな子供時代を過ごしたいですか?

 

A  ダイヤモンドのように純粋で ある種の才能がある

B 瑪瑙のように豊かで 自然や小動物が大好き

C  真珠のように穏やかで どんなことも静かに観察するのが好き

 

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問題ニ

あなたは故郷を離れて放浪することにしました

目の前の道は3方向に別れています どうしますか?

 

A  直感に従って方向を選ぶ

B  サイコロを振って運命に従う

C  足跡を見て人が多そうな道を選ぶ

 

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問題三

旅の途中でうっかり密林の中に迷い込んでしまいました

あなたはどうしますか?

 

A  夜空の星の位置から正確な方向を判断する

B  動物の後を付いていって脱出する

C  適当に歩き、森の風景を楽しむ

 

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問題四

もしも旅の風景を一つ保存できるとしたら

あなたが選ぶのは?

 

A  氷原の幻想的で神秘的なオーロラ

B  田畑や野原の名も知らぬ小さな花

C  紅葉の落ち葉が積もる街の大通り 

 

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問題五

旅の終点に巨石がありました

通りかかった勇士たちの姓名が一面に刻まれています あなたは? 

 

A  自分の故郷の文字で名前を書く

B  郷に入っては郷に従え その土地の文字で名前を書く

C  自分をイメージできるような絵柄を描く

 

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問題六

この道を振り返って

あなたはどのように表現したいですか?

 

A  旅の途中で常に考え成長し 揺るぎない心を得られた

B  目的はなく成り行きに任せ 不思議な物事を見聞きすることができた

C  団体行動でずっとメンバーに頼って旅をし のんびりと楽しむことができた

 

パーソナリティ診断なので何が正解とかはないのですが、模範解答的なものは想定されているようで、商品や羽生さんのイメージからふさわしいと思われる選択肢を選んだ時にだけ、カードのような画像が現れます。(現れなくても診断はできるので大丈夫です。)

 

問一

A を選ぶと…

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あなたはダイアモンドをアンロックしました

それは旅の道のりで、初心を保ち続けられるように助けてくれます

 

 

問ニ

A を選ぶと…

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あなたは生き生きと動く羽をアンロックしました

決断を迫られた時、あなたを導いてくれるかも知れません

 

 

問三

A を選ぶと…

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あなたは輝く星たちをアンロックしました

星の光は道を急ぐ人を裏切りません  迷わずに進んで行ってください

 

 

問四 

A を選ぶと…

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あなたはふんわりと浮かぶオーロラをアンロックしました

見て、ついに奇跡が訪れます


問五 

を選ぶと…

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あなたは羽生結弦からの漢字の贈り物をアンロックしました

私たちのお互いの心はいつも一つ

 

問六

A を選ぶと…

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あなたは栄光の王冠をアンロックしました

時間があなたに、全ての栄光の瞬間を記憶させてくれます

全て回答が終わると

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「羽昼」コラボレーション時計の作成成功です

クリックしてあなたの羽昼パーソナリティを作成しましょう

 

いちばん下の文字をクリック

出てきた画面に名前を入力してクリックすると…

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羽昼の秘境の中で

あなたは羽生結弦とともにスーパースラムの道を歩んで来ました

この後 あなたの羽昼パーソナリティが見つかります

結果が表示されます。

他にも種類あるのかも知れませんが、私が何度か試して出てきたのがこちらの4種でした。

 

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原始の地層の下で純粋な輝きを放つダイヤモンド

ダイヤモンドの格言

みんながあなたに惹きつけられますーーあなたの純粋さやユニークな人柄が愛されているのです。そして冷静であるように、賞賛に溺れないように、初心を忘れないようにと、あなたはいつも自分に言い聞かせています。あなたは綺麗なショーウィンドウの中の工芸品になることを拒絶します。運命の洗礼を受け、あなたは光を放つでしょう。

 


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ヘルシンキの空にふんわりと浮かぶ神秘的なオーロラ

オーロラの格言

あなたは愛し方を生まれながらに知っている人。理性的な社会のルールの中でも無邪気さとロマンを忘れません。側にいる人の感情の変化を慎重に観察し、相手の身になって考え、アドバイスをしたり手助けをしたりします。そして人を癒やす過程の中で、自分自身も満足するのです。

 

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競技場のリンクで栄光を象徴する王冠

王冠の格言

あなたは「勝利者」ーーもしかしたらあなたは他人がこのように率直な言葉であなたを描写することを好まないかも知れません。あなたのオーラは天から授かったもの。あなたは毎日の生活と格闘しながらも決して考えることを放棄せず、内なる探求を続けます。攻め方も守り方も知っているあなた。これからも全力で応戦し、ワイルドに成長を続ける人です。

 

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北欧の氷の上のしなやかで自由な羽

羽の格言

世渡りに長けているようで、そうでないようでもあるあなた。成り行きに流されることを望まず、自分の決めたラインを簡単に諦めたりしません。あなたはいつも傍観者のような態度で静かに変化を受け入れ、柔軟な心で不安に抗います。そして時には世俗から離れてしばし逃避することを選びます。

 

以上です。なかなか手が込んでいますよね。